赤ちゃんの航空券の料金はいくら?

赤ちゃんの航空券の料金ってかかるの?
何歳からかかるの?
国際線・国内線で違うの?
など赤ちゃんと飛行機に乗るときに気になる料金について「国内線」「国際線」「LCC」別に航空会社ごとにまとめました。

レガシーキャリア国内線の場合

レガシーキャリアとは、LCC(ローコストキャリア)とは逆に従来の一般的な航空会社のことです。
フルサービスキャリアとも呼びます。

日本国内のレガシーキャリアは、フラッグキャリアである日本航空と全日空に加え、JALやANAとコードシェア便などでも飛んでいる系列グループの中小航空会社(日本トランスオーシャン航空、北海道エアシステム、日本エアコミューター、琉球エアーコミューターなど)や地方の中小航空会社(AIR DO、ソラシドエア、IBEX、スターフライヤー、フジドリームエアラインズ、天草エアーライン、新中央航空、オリエンタルエアーブリッジ)など20社以上あります。

ですが、国内線の場合、赤ちゃんの料金設定の条件はどの航空会社も同じです。
また、LCCとレガシーキャリアの中間に位置するスカイマーク(ANAの支援により経営再建中)も条件は同じです。

年齢座席の有無料金
満3歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)無料
赤ちゃん用の座席を使う(チャイルドシート任意)
※チャイルドシートを使用しない場合、シートベルトサイン点灯中は保護者が抱っこする。
小児運賃
満3歳以上~満12歳未満1人分の座席必須小児運賃

※小児運賃は大人の普通運賃の約50%割引きとなっています。
※前割など割引運賃で購入した場合、小児運賃と比較して安い方の価格が適用されます。つまり割引価格のさらに50%割引きにはなりません。
※大人1名が同伴できる乳幼児は2名まで。但し、2名同伴する場合、1名は膝の上(無料)、もう1名は座席の確保(小児運賃)が必要。(その場合チャイルドシート必須)

レガシーキャリア国際線の場合

国際線については、日本のJAL(日本航空)、ANA(全日空)を始め、アメリカン航空、エールフランス、タイ国際航空など各国のレガシーキャリア(フルサービスの航空会社)ともに赤ちゃんに対する料金の設定条件は基本的に同じです。(※以下の表を参照)

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)幼児運賃
赤ちゃん用の座席を使う小児運賃
満2歳以上~満12歳未満1人分の座席必須小児運賃

※幼児運賃は大人運賃の10%です。
※小児運賃は大人運賃の75%です。
※幼児運賃の場合、税金・燃料サーチャージ等は不要です。
※大人1名が同伴できる乳幼児は2名まで。但し、2名同伴する場合、1名は膝の上(幼児運賃)、もう1名は座席の確保(小児運賃)が必要。(チャイルドシート必須)

補足)旅行中に2歳の誕生日を迎える場合

旅行中に2歳の誕生日を迎えるケースについては各航空会社によって異なります。

出発時(往路)では満2歳未満だが、旅行中に誕生日を迎え、帰国時(復路)では満2歳となっているケースの航空会社ごとの対応

往復ともに幼児運賃のままでよい航空会社JAL、ANA、シンポール航空、カンタス航空、タイ航空、大韓航空、ブリティッシュ・エアウェイズなど
往路は幼児運賃で復路は小児運賃となる航空会社ユナイテッド航空、ノースウエスト航空、アメリカン航空、エミレーツ航空など
往復ともに小児運賃となる航空会社ルフトハンザドイツ航空、エールフランスなど
規定の追加料金がかかる航空会社フィリピン航空など

補足2)海外の航空会社の国内線の場合

たとえば、ドイツのルフトハンザドイツ航空でフランクフルトからミュンヘンに行くなど、その国の航空会社の国内でのフライトに関してはドイツでの国内線という扱いになりますので、レガシーキャリア国内線の場合と条件は同じになります。(一部条件が異なる航空会社もあるかもなので、利用前には航空会社に確認することをおすすめします。)

LCCの場合(国内線・国際線共通)

LCCについては国内線・国際線で微妙に条件が違う会社など各航空会社によって赤ちゃんの料金についての設定が異なりますので、可能な限りLCCの条件をここにまとめておきます。

ほぼすべてのLCCに共通する条件は、満2歳未満は幼児運賃、満2歳以上からは小児運賃の設定はなく大人と同じ料金になるということです。
幼児運賃についてはピーチなどは無料ですが、春秋航空やバニラエアのように数千円かかるケースもあります。

Peach(ピーチ)

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)無料
赤ちゃん用の座席を使う(チャイルドシート任意)
※チャイルドシートを使用しない場合、シートベルトサイン点灯中は保護者が抱っこする。
大人運賃
満2歳以上1人分の座席必須大人運賃

※小児運賃の設定はありません。
※大人1名が同伴できる乳幼児は2名まで。但し、2名同伴する場合、1名は膝の上(無料)、もう1名は座席の確保(小児運賃)が必要。(チャイルドシート必須)

ジェットスター

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)国内線およびトランスタスマン線(オーストラリア-ニュージーランド間)は無料。
それ以外の路線は幼児運賃が必要。
赤ちゃん用の座席を使う大人運賃
満2歳以上1人分の座席必須大人運賃

※幼児運賃は片道2,000~3,500円程度で路線により異なります。
※小児運賃の設定はありません。
※ジェットスター・ジャパン(GK)利用の場合、チャイルドシート持ち込み不可。
※大人1名が同伴できる乳幼児は1名まで。
※抱っこひも等の利用は禁止。

春秋航空日本

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)国内線:片道1,500円
国際線:片道3,000円
満2歳以上1人分の座席必須大人運賃

※小児運賃の設定はありません。
※満2歳未満の場合、座席の確保はできません。
※チャイルドシートは利用不可。
※大人1名が同伴できる乳幼児は1名まで。

バニラエア

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)片道1,500円
赤ちゃん用の座席を使う大人運賃
満2歳以上1人分の座席必須大人運賃

※小児運賃の設定はありません。
※大人1名が同伴できる乳幼児は2名まで。但し、2名同伴する場合、1名は膝の上(片道1,500円の乳幼児料金)、もう1名は座席の確保(大人運賃)が必要。(チャイルドシート必須)

エアアジア・ジャパン

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)幼児運賃
満2歳以上1人分の座席必須大人運賃

※小児運賃の設定はありません。
※幼児運賃は片道4,000~8,000円程度(路線により異なる)
※満2歳未満の場合、座席の確保はできません。
※大人1名が同伴できる乳幼児は1名まで。

セブパシフィック航空(フィリピン)

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)幼児運賃
赤ちゃん用の座席を使う大人運賃
満2歳以上1人分の座席必須大人運賃

※小児運賃の設定はありません。
※幼児運賃は片道1,800~3,000円程度(路線により異なる)

スクート(シンガポール)

年齢座席の有無料金
満2歳未満赤ちゃん用の座席を使わない(保護者の膝の上)幼児運賃
赤ちゃん用の座席を使う大人運賃
満2歳以上1人分の座席必須大人運賃

※小児運賃の設定はありません。
※幼児運賃は片道2,500~5,000円程度(路線により異なる)

まとめ

以上、赤ちゃんの航空券の料金についてまとめました。

基本的には、国内線・国際線・LCCの3パターンによって赤ちゃんの料金は変わってきます。
LCCは2歳以上から大人と同じ料金がかかりますし、航空会社によってチャイルドシートの持ち込みは不可だったり、航空会社によって色々とややこしいので注意しましょう。

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