どんなメーカーや商品ラインアップがあるの?

子ども乗せ電動アシスト自転車の商品ラインアップは実はそれほど多くありません。
ベビーカーであれば国内メーカー以外にも、マクラーレンやグレコなどの海外メーカーの輸入品などもあり、多種多様なラインアップとなっています。

ですが、子乗せ自転車の場合、安全基準であるBAAが国内専用の基準のため、海外メーカーの輸入品はありません。

消費者としては限られた選択肢の中から選ばざるを得ないということでもありますが、逆に選ぶ対象が多すぎずあまり迷わず選びやすいとも言えます。

とはいえ、最近は中小の自転車メーカーが独自の子乗せ電動自転車を発売していたりと、以前よりもラインアップが充実してきています。

国内で販売されている子供乗せ電動アシスト自転車の商品ラインアップを可能な限りすべてこのページに集めましたので、参考にしてください。

メーカーごとの特徴

子乗せタイプに限らず電動自転車業界は、ブリジストンサイクル(以下、ブリジストン)、ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)、パナソニックサイクルテック(以下、パナソニック)の大手3社が全体の90%ほどのシェアを占めており、残りを中小メーカーが分け合っている状態です。

ブリジストンとヤマハは相互OEMの関係にあり、自転車の車体をブリジストンが生産し、電動アシストユニットをヤマハが生産したものを、それぞれのブランド名で販売しています。

ですので、ブリジストンとヤマハの電動自転車はメーカーや商品名こそ違うものの中身は同じです。(一部例外の車種あり)

全体のシェアとしては、
パナソニック:50%超
ブリジストン&ヤマハ:40%弱
その他の中小メーカー10%
という感じになっています。

主要3大メーカー

パナソニック

家電メーカーというイメージが強いですが、自転車部門はパナソニックの子会社であるパナソニックサイクルテックが製造販売を行っており、自転車業界のシェア第2位で60年以上の歴史がある老舗自転車メーカーです。

強みはなんといっても、電動アシストユニットから車体、バッテリーなど電動アシスト自転車の部品すべてを自社グループ内でまかなっている点。
自社開発した最新技術をいち早く自社製品に投入できるメリットがあります。
また、生産はほぼすべて国内の自社工場で行っているため純国産にこだわるならパナソニック1択となります。

ブリジストン

国内シェアトップの自転車メーカーですが、電動アシスト自転車の心臓部である電源ユニットやバッテリーに関するノウハウはなく、電源ユニットやバッテリーはヤマハからのOEM提供に頼っています。

一方、国内トップの自転車メーカーならではの車体デザインやパーツ構成など自転車本体の開発レベルは非常に高いところにあります。

たとえばブリジストン独自モデルである「Hydee.II(ハイディーツー)」はおしゃれなデザインが人気で、子育てママの間では別格の人気モデルとなっています。

ヤマハ

世界で初めて電動アシスト自転車を開発・販売したパイオニアメーカーです。
バイクメーカーである優位性を活かして電源ユニット・バッテリーの開発レベルは非常に高く、パナソニック以外の電動アシスト自転車メーカーもヤマハのモーターを積んでいるメーカーが多いです。(ブリジストン、丸石サイクル等)

一方、車体はブリジストンが製造しており、ヤマハは製造をしていません。
ただし、完全にブリジストンで販売している車種と同じ車体かというとそうでもなく、ヤマハ用にカスタム・簡素化された車体・パーツのものもあります。

その他の中小メーカー

丸石サイクル

上記3大メーカー以外の中小メーカーのなかではおそらく一番売れているであろうメーカーが丸石サイクルの「ふらっかーずシリーズ」です。

丸石サイクルは埼玉県の本社を置く自転車メーカーで、子ども乗せ自転車の「ふらっかーずシリーズ」を始め、スポーツバイクやシティサイクルなど様々な自転車の製造・輸入を手がけています。

子ども乗せ専用自転車としてはふらっかーずが国内で初めて販売された自転車となり、丸石サイクルは子乗せ自転車のパイオニアです。
その後、電動アシストを搭載したふらっかーずアシストも展開しています。
ふらっかーずアシストのユニットはヤマハ製です。

ちなみにふらっかーずの名前の由来は、子どもを乗せても「ふらつかない⇒ふらつかーず」から来ているそうです。

サイモト自転車

サイモト自転車は大阪府堺市に本社を置く昭和16年創業の老舗自転車メーカーです。
シティサイクルやスポーツタイプ、ファミリータイプなど様々な種類の自転車を販売しています。
全国の自転車販売店やホームセンターなどで取扱があります。

サイモト自転車の子ども乗せタイプの電動自転車は「モアシスト」です。

Hodaka(ホダカ)

1971年創業の自転車メーカーで、marukin(マルキン)、KhodaaBloom(コーダーブルーム)、momentum(モーメンタム)の3つの自転車ブランドを展開しています。

marukin(マルキン)は、シティサイクルをメインとした街乗り自転車で、全国の自転車販売店、ホームセンター、家電量販店などで取り扱いがあります。

KhodaaBloom(コーダーブルーム)は、スポーツバイクブランドで、全国の自転車専門店、スポーツバイク専門店で取り扱いがあります。

momentum(モーメンタム)は、ミニベロやMTB(マウンテンバイク)、ロードバイクなどこだわりジャンルの自転車を提案しているブランドです。
全国のイオンバイクで取り扱いがあります。

ホダカの子乗せ電動自転車は、marukin(マルキン)ブランドから出ているDelicia Hybrid (デリシア ハイブリット)です。

メーカー別商品ラインアップ

ブリジストン

STEPCRUZ e(ステップクルーズe)

Angelino petite(アンジェリーノプティットe)

8.7Ahモデル

12.7Ahモデル

Angelino(アンジェリーノe)

HYDEE.Ⅱ(ハイディツー)

bikke2e(ビッケツーe)

ヤマハ

PAS Babby(パス バビー)

PAS Babby XL(パス バビーXL)

PAS Kiss mini(パス キス ミニ)

PAS Kiss mini XL(パス キス ミニ エックスエル)

PAS Kiss(パス キス)

PAS Raffini L(パス ラフィーニ エル)

パナソニック

ギュット・ミニ・EX

ギュット・ミニ・DX

ギュットDX

ギュット・アニーズ

ギュット・アニーズ F

丸石サイクル

ふらっかーずアシスト

サイモト自転車

モアシスト

マルキン自転車

DeliciaDuo Hybrid (デリシアデュオ ハイブリット)

まとめ

BAA基準を満たした子供乗せ電動アシスト自転車の2016年モデルは、ブリジストン5種類、ヤマハ6種類、パナソニック5種類、丸石サイクル1種類、サイモト自転車1種類、マルキン自転車1種類の計19種類あります。

毎年1回、3月の新シーズンが始まる前(12月~2月)の間に新モデルが発売されますので、旧モデルやバッテリーの容量違い等も選択肢に入れるとすると、19~40車種というところでしょうか。

それぞれの車種はあまり違いがなかったり、性能や使い勝手に差があったりと様々です。
選ぶポイントはブランド、デザイン、重量、スペック(走行可能距離等)など色々ありますので、また別記事で車種の選び方のポイントや比較なんかも書いてみたいと思います。

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