実店舗・ネット通販などどこで買うのがベスト?

子ども乗せ電動アシスト自転車はどこで買うのがいいのでしょうか?

近所の自転車屋さん?家電量販店?それともネット通販?

電動自転車は色々なお店で売られていて、どこで買うかによって値段だけでなく、購入後のメンテナンス面など色々大きく変わってきますので、どこで買うのがベストなのかを考えてみたいと思います。

どこで買うにしても共通のチェックポイント

自転車安全整備士が自転車の組み立て&点検をするお店か?

自転車がメーカーから販売店に届くとき、完全に組み立てられた状態ではなく、7部組みと言われる状態で店に届きます。
自転車屋さんは7部組みの状態から組み立て・整備して完成品にした自転車をお客さんに販売しています。

その店での組み立て・整備段階が自転車屋さんにとって腕の見せ所で、技術によって店ごとに自転車の仕上がりの質に差が出ます。
特にスポーツバイクなんかを売っているこだわりのショップだと7部組みで届いたものを、完全にバラして1から組み立てている店もあります。

実店舗に出向いて買うにしてもネット通販で買うにしても、この組み立てスキルがしっかりしている店を選ぶことが重要です。
とはいっても素人にはどの店がちゃんとした技術を持っているなんかは分かりませんよね。

そこで便利な目印が「自転車安全整備制度」です。

「自転車安全整備制度」とは、公益財団法人 日本交通管理技術協会が定めている自転車の安全利用と自転車事故の防止を図る制度です。

「自転車安全整備制度」によって定められている資格が「自転車安全整備士」です。

自転車安全整備士は、公益財団法人日本交通管理技術協会が実施する「自転車安全整備技能検定」に合格した者で、自転車の点検整備と安全利用の指導について専門的な技能をもっており、自転車安全整備制度推進の中心的な役割を果たす人です。なお、自転車安全整備技能検定の合格者には、自転車安全整備士番号が入った「自転車安全整備士之証」が交付されます。

自転車安全整備士之証

自転車安全整備士之証見本

自転車安全整備士之証を持っていなくても腕のある自転車屋さんはいると思いますが、自転車安全整備士之証を持っていることが一定の技術をしっかりと持っていることのひとつの判断基準となります。

自転車安全整備士が在籍している店舗は「自転車安全整備店」といい以下のステッカーが貼ってあります。

自転車安全整備店

ネットで買うにしても、実店舗で買うにしても、自転車安全整備士が組み立てしてくれるお店を選ぶようにしましょう。

全国の自転車安全整備店一覧(公益財団法人 日本交通管理技術協会)

故障修理、点検・メンテナンス、クレームなど基本的にアフターサービスは購入した店が窓口となる

電動アシスト自転車は、保証期間内外問わず、基本的に購入したお店がアフターサポートの窓口となります。
たとえば、故障した場合の修理、何らの不具合があった場合のクレーム対応などですね。

ネット通販で遠方の店舗から購入した、知り合いから譲り受けた、懸賞等で当選した、などの場合でも同様で、保証書に記載してある販売店へ連絡することになります。

メーカーに直接電話をしても、基本的に最寄りの取扱店舗を紹介されることになります。

ヤマハなど一部メーカーでは購入後2ヶ月目に初回無料点検のサービスを実施していますが、その場合も購入店で点検を受ける場合に限り無料となります。

以上のようにアフターケアは購入店舗が基本となるので、ネット通販などあまり遠方の店で購入すると修理等の場合に大変な手間がかかる可能性があります。
ネット通販の場合、購入店舗に郵送することになりますが、その場合の送料は保証期間内でもお客様負担としている店が多いです。

また子乗せ電動自転車が大きく重いので車に乗せて運ぶにしても大変です。

ですので、実店舗で購入するにしても、ネット通販で購入するにしても、できるだけ持ち込みやすい近隣の店や、全国展開している大手の自転車販売店で近所にアフターサービスを受け付けてくれる支店があるような店で買うことをオススメします。

実店舗で買う場合の店の種類やポイント

大手自転車販売店

サイクルベースあさひ早良小田部

地域の一番店や全国展開しているような大手の自転車販売店ですね。
一番有名なのは、サイクルあさひです。
サイクルあさひは2015年10月現在で全国に415店舗あります。

またサイクルあさひに次ぐ店舗数(320店以上)を構えるイオングループのイオンバイクも有名です。

他にも関東を中心に店舗が多い「ダイシャリン」や大阪に多い「ダイワサイクル」など地域ごとの一番店などもあります。

店舗数が多いので近所に店舗がある可能性も高く、売り場面積も大きいので商品ラインアップも豊富です。
値段も比較的安めなのも魅力的です。

以前はスタッフの技術スキルが低いという指摘もありましたが、最近は各店とも技術レベルの向上に力を入れており、自転車安全整備士や自転車技士の資格保有者も多数在籍するようになっています。

たしかにロードバイクやマウンテンバイクなどを扱っているこだわりのスポーツバイクショップ等と比較してしまうと見劣りするかもしれませんが、子乗せ電動自転車を安全に乗るためのレベルとしては十分といえます。

街の自転車屋さん・バイク屋さん

近所にある街中の小規模な自転車屋さんやバイク屋さんでも買うことができます。
ただし、店によっては電動自転車の取り扱いはなかったり、取り扱いメーカーが限られていたりとラインアップは店によってかなり違うので要確認です。

基本的に個人店のような感じになるので、店主さんとの相性がいいかどうか、技術がしっかりしているかが大きなポイントです。
相性・技術が良い店が運良く近所にあれば気軽に修理・メンテナンスをしてもらえたりして近所のかかりつけの自転車屋さんとして長いお付き合いができるでしょう。

ただし、小規模なので比較的値段が高めなのがネックです。

家電量販店

電動自転車はヨドバシカメラヤマダ電機などの家電量販店でも取り扱いがあります。

大手自転車販売店などよりも価格が安いことが多く、さらにポイントが付きますので、コスパはかなり良いです。

ただし、やはり専門店ではないのでスタッフによってはサービス・技術レベルが低い場合もあるかもしれません。

ホームセンター

コーナンカインズホームなどのホームセンターでも電動自転車の取り扱いがあります。
店舗によっては広大な売り場面積に置いてある電動自転車が試乗し放題なんて店もあったりして試乗がしやすいのも魅力です。

スタッフのサービス・技術レベルは家電量販店と同じくらいかと。

スーパー

ダイエー西友イトーヨーカドーなどスーパーマーケットでも電動アシスト自転車を置いている店舗もあります。
スーパーという特性からか子乗せ自転車に対する知識レベルが高いスタッフが多いです。

値段もそこそこ安いですし、買い物ついでに点検・メンテナンスしてもらうといったことも可能だったりしてアフターサービスの使い勝手もいいです。

ネット通販で買う場合

ネット通販の場合の一番のメリットは価格の安さです。
また、楽天市場ヤフーショッピングなどショッピングモールのポイントを貯めている場合もポイントがたまってお得です。(なかなか高額な買い物になりますからね!)

ただし、商品の実物をチェックできない、試乗ができない、購入後の点検・メンテナンス・修理などが大変だったりする等、価格の安さ以外のメリットはあまりありません。

ネット通販で電動自転車を買うデメリットを差し引いてもお得なくらいの価格差があるならネット通販を検討しても良いかもしれません。
(実店舗とネット通販の価格差はだいたい1~2万円程度)

ネット通販で注意する点

商品の実物をチェックできない、試乗ができない

子ども乗せ電動自転車は必ず試乗して購入するようにしましょう。
ネット通販だと試乗ができませんので、どこか近くの自転車販売店などに行って同じ型の自転車を試乗した上で買うようにしましょう。

乗る人の体型によっては前のチャイルドシートにヒザが当たってしまってがに股で運転しないといけないなど、実際に試乗してみないと分からないこともあります。

購入後の点検・メンテナンス、故障修理などが大変だったりする

電動アシスト自転車のアフターサービスは基本的に購入店舗が窓口となります。
ネット通販で購入した場合でも、故障などの場合もまずは購入店舗に連絡することになり、修理となると(店が遠方の場合)郵送で自転車を送ることになり、その際の送料は(保証期間内でも)お客様負担としている店も多いです。

最近では、「当店購入以外の自転車でも修理・点検を受け付けます」と謳っている自転車店も多いですが、他店購入の自転車の修理や点検は断られる店もまだまだ多いので、ネット通販で購入する場合は、近隣で他店購入自転車でも修理や点検をしてくれる店があるかどうかを事前にチェックしておいた方がいいです。

段ボール・梱包材の処理が大変

子供乗せ電動アシスト自転車はかなり大きく重いですし、配送中に破損・故障させるわけにはいかないので、かなり厳重に梱包されて発送されてきます。
梱包されてきた段ボールや緩衝材、ビニールなどのゴミの処理もなかなか面倒です。

運送会社が回収してくれるサービスを実施している店もあるので要確認です。

マンションの上の階の場合はどこに運んでもらうか注意

こんな体験談があります。

ネット通販で子供乗せ電動アシスト自転車を購入。
特に何も考えず普通の通販と同じで自宅マンションの玄関前まで届けてもらう。(マンションの5階)

その後、梱包から出して簡単な組み立てをしてから、エレベーターが狭く自転車が乗らないことが判明。
泣きながら階段で数十キロの電動自転車を夫婦二人がかりで駐輪場まで降ろす。
発言小町

意外とやってしまいがちですので、運送会社の人にどこまで届けてもらうかは事前に考えておきましょう^^;

防犯登録について

自転車の防犯登録をするのは購入者の義務となっています。
ただネット通販の店によっては防犯登録の手続きを受け付けておらず、購入後に自分で近隣の自転車屋さんに行ってください、という店があり手間がかかります。

また防犯登録をしてくれるネット通販の店でも、自転車の防犯登録は各都道府県ごとの管轄となっており、ネット通販の店の所在地の都道府県での登録となります。

居住地と違う都道府県の登録でも特に支障はないですが、気になる場合は自転車屋さんに行って切り替えの手続きをしてもらうこともできます。

参考)防犯登録 – Wikipedia

おすすめの買い方

上に書いてきたように電動自転車は購入後のアフターケアがネックです。
特に子乗せ電動自転車は普通の自転車よりもパンクの頻度が比較的多めですし子どもの安全のためにもきちんと定期点検をして乗りたいです。

ネットで安く買ってメンテだけを近所の自転車屋さんでしてくれればいいですが、まだまだ他店購入の自転車のメンテは断られるケースも多いですし、やってくれたとしてもちょっと申し訳ない気持ちにもなります^^;

そんなわけで私がオススメする購入方法は、上記で紹介したような実店舗を持つ店のネット通販で買う方法です。

サイクルあさひやイオンバイク、ダイワサイクルなど大手自転車販売店もネット通販を行っており、ネットで購入した自転車の受け取りや点検などを近隣店舗ですることも可能となっています。

また最近amazonや楽天市場に追いつき追い越せの勢いがあるヨドバシドットコムでも子乗せ電動自転車を購入することが可能です。

このような実店舗を持っているネット通販で買うメリットは、ネット通販の価格の安さというメリットを享受しながら、受け取りを店舗でしたり、点検やメンテナンス、防犯登録は近隣の店舗でしてもらったりといったことができる点です。

ネット通販と実店舗での購入のいいとこ取りと言えます。

もちろん近隣にこれらの店舗があることが条件となりますが、運良く店が近所にある方にはぜひおすすめの買い方です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする