赤ちゃんはいつから飛行機に乗せられるの?国内線・国際線・航空会社ごとまとめ

赤ちゃんを何週・何ヶ月・何歳から飛行機に乗せられるかというのは法律などでは特に定められておらず、各航空会社が安全面などを考慮し、それぞれ独自に設定しています。
このページでは航空会社ごとに違う赤ちゃんの搭乗可否についてまとめています。

ほとんどの航空会社では生後8日以降なら搭乗可能

ほとんどの航空会社は生後8日未満の赤ちゃんは飛行機に乗ることはできない決まりになっています。
ただし、航空会社の中には生後48時間以上経過していれば、医師の書面による許可(診断書・許可証)などがあれば搭乗可能というケースもあります。

国内線・国際線・航空会社ごとにどのような決まりになっているかを整理しておきます。

国内線の場合

日本国内線は、JAL(日本航空)、ANA(全日空)の2大航空会社に加えて、ピーチやジェットスターなどのLCC、さらに日本トランスオーシャン航空などのJAL・ANA傘下のグループ会社、地方の中小航空会社などを含めると、20社以上あります。

どの航空会社もだいたい生後8日以上の新生児から12歳以上の同伴者がいれば搭乗可能となっています。
ただし、メディカルクリアランス付きであれば生後48時間以上から可能なジェットスター、生後15日以上から可能となる春秋航空日本、生後9日以上であっても医師の許可証等が必要なエアアジアのように若干例外もあります。

また同伴者の年齢も基本は12歳以上でOKですが、ジェットスターは15歳以上、エアアジアは18歳以上となっています。

種別航空会社子供の年齢同伴者
レガシーキャリアJAL生後8日以降12歳以上
レガシーキャリアANA生後8日以降12歳以上
LCCPeach生後8日以降
LCCジェットスター生後48時間以降
※生後3日~7日以内の新生児の場合、医師の診断(メディカルクリアランス)が必要。
親または15歳以上
LCCバニラエア生後8日以降
LCC春秋航空日本生後15日以降12歳以上
LCCエアアジア・ジャパン生後9日以降
※但し、生後9日以内でも医師の書面による承認、及び親が責任限定同意書に署名することで乗せられる場合もあり。
※母親が同伴する場合、産後の飛行が可能か医師の証明書が必要。
18歳以上
LCC?スカイマーク
地方の航空会社AIRDO(エア・ドゥ)生後8日以降12歳以上
地方の航空会社ソラシドエア生後8日以降
地方の航空会社IBEX(アイベックス)生後8日以降
地方の航空会社スターフライヤー生後8日以降
地方の航空会社フジドリームエアラインズ生後8日以降
地方の航空会社天草エアーライン
地方の航空会社新中央航空
地方の航空会社オリエンタルエアーブリッジ生後8日以降12歳以上
JALグループ日本トランスオーシャン航空
JALグループ北海道エアシステム生後8日以降12歳以上
JALグループ日本エアコミューター
JALグループ琉球エアーコミューター
ANAグループエアージャパン

※抜けている部分は今後調べて随時追加していきます。スイマセン・・・。

国際線の場合

2016年2月22日現在で日本に発着している国際線の航空会社(約70社)の赤ちゃんの搭乗可能年齢をまとめました。
だいたいの航空会社が生後7~14日以上から搭乗できる決まりになっています。

なかには生後7日以内での搭乗を認めている航空会社もありますが、その場合でも医師による飛行機に乗っても大丈夫という書面での許可(メディカル・クリアランス)が必要となっています。

また、国際線の場合、生後すぐの赤ちゃんでもパスポートが必要ですので、生まれてすぐ名前を決めて出生届を出して、パスポート取得申請を出したとしても1週間以上はかかりますので、もし出生後すぐに飛行機に乗らなければいけない事情のある方はそこらへんも考慮しておく必要があります。

航空会社 子供の年齢 同伴者
日系 JAL 生後8日以降 16歳以上
日系 ANA 生後8日以降 12歳以上
日系(LCC) ピーチ 生後8日以降
日系(LCC) バニラエア 生後8日以降
日系(LCC) ジェットスター・ジャパン 生後48時間以降
※生後3日~7日以内の新生児の場合、医師の診断(メディカルクリアランス)が必要。
15歳以上
日系(LCC) エアアジア・ジャパン 生後9日以降
※但し、医師の書面による承認、及び親が責任限定同意書に署名する必要がある。
※母親が同伴する場合、産後の飛行が可能か医師の証明書が必要。
18歳以上
日系(LCC) 春秋航空日本 生後15日以降 18歳以上
韓国 大韓航空 生後7日以降
※生後7日未満の場合、Medical Information Form (MEDIF)が必要
18歳以上
韓国 アシアナ航空 生後7日以降
※生後1週間未満の新生児をやむを得ず搭乗させる場合、事前承認手続き(Medical Clearance)が必要。
韓国(LCC) チェジュ航空 生後14日以上
韓国(LCC) イースター航空 生後14日以上
韓国(LCC) ティーウェイ航空
韓国(LCC) エアプサン 生後14日以上
韓国(LCC) ジンエアー 生後7日以降
台湾 トランスアジア航空 生後15日以上
台湾 エバー航空 生後8日以降
台湾 チャイナエアライン
台湾(LCC) タイガーエア 18歳以上
マカオ マカオ航空
香港 香港航空 18歳以上
香港 キャセイパシフィック航空 生後8日以降
香港 キャセイドラゴン航空 生後8日以降
中国 中国南方航空 生後14日以上 18歳以上
中国 中国国際航空 生後14日以上 18歳以上
中国 中国東方航空 生後14日以上 18歳以上
タイ タイ国際航空 生後7日以降
フィリピン(LCC) セブパシフィック航空 生後8日以降
フィリピン フィリピン航空 生後16日以降
ベトナム ベトナム航空 生後7日以降
インドネシア ガルーダインドネシア
シンガポール シンガポール航空 生後3日以降
※生後7日未満の搭乗は勧めない
シンガポール(LCC) スクート 生後48時間以上
※生後3日~8日までは旅行が可能であることを証明する医師の診断書が必要
マレーシア マレーシア航空 生後8日以降
インド エアインディア 生後14日以降
パキスタン パキスタン国際航空
スリランカ スリランカ航空
UAE エミレーツ航空 生後7日以降
UAE エティハド航空
カタール カタール航空 生後9日以降
ウズベキスタン ウズベキスタン航空
ロシア S7航空
ロシア オーロラ航空
オーストラリア カンタス航空 生後8日以降
※生後7日まではメディカルクリアランスが必要
ニュージーランド ニュージーランド航空
タヒチ エアタヒチ
ニューカレドニア エアカラン 18歳以上または親・法的後見人
パプアニューギニア ニューギニア航空
イギリス ブリティッシュ・エアウェイズ 生後48時間以上
※新生児の搭乗には医者による渡航許可が必要
オーストリア オーストリア航空 18歳以上
フランス エールフランス 生後7日未満での搭乗は勧めない 18歳以上または親・法的後見人
ドイツ ルフトハンザドイツ航空
オランダ KLMオランダ航空
イタリア アリタリア航空
スカンディナヴィア三国(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー) スカンジナビア航空 生後7日以上
フィンランド フィンエアー
スイス スイス インターナショナル エアラインズ 生後7日以内の新生児は、旅行を許可する主治医の証明書が必要
トルコ ターキッシュ エアラインズ 生後7日以降
※生後48時間から生後7日未満の新生児の搭乗にはメディカルクリアランスが必要
18歳以上または親
ロシア アエロフロート 生後8日以降
ポーランド LOTポーランド航空 生後8日以降
※生後7日以前の場合MEDIFが必要
エチオピア エチオピア航空
アメリカ アメリカン航空 生後2日以上
※生後7日未満の場合、医師の診断書が必要
16歳以上または親
※片親のみ同伴の場合、渡航同意書の提示を求められる場合あり
アメリカ ユナイテッド航空 生後7日以降 18歳以上または保護者
アメリカ デルタ航空 生後7日以降
※生後生後7日未満の場合、医師の書面による許可が必要
18歳以上または親・法的後見人
アメリカ ハワイアン航空 生後8日以降
※生後7日以内の新生児は医師による診断書が必要
18歳以上
メキシコ アエロメヒコ航空
カナダ エアカナダ 生後7日以降 16歳以上または親(保護者)

まとめ

以上のように、国内線・国際線・航空会社ごとに多少の違いはありますが、だいたい生後7~14日以上であれば、赤ちゃんは飛行機に乗せられることになっています。

ただし、これはあくまで航空会社が独自に定めている決まりです。

生後すぐの新生児を飛行機に乗せても医学的に何らかの悪影響はないのか?という点も気にしてあげたいところです。

新生児や乳幼児を飛行機に乗せることの安全面については赤ちゃんを飛行機に乗せても大丈夫?どんなリスク・悪影響がある?をご参照ください。

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