飛行機で赤ちゃん(子供)を泣かせない、ぐずらせないためのポイント

赤ちゃん連れで飛行機に乗るときには「泣き続けたらどうしよう・・・」なんて不安になりますね。
赤ちゃんのことなので完全に泣かないようにすることは不可能ですが、少しの工夫で赤ちゃんもこちらも周りの人も快適に飛行機で過ごせるようになる確率も高まりますので以下のポイントに気をつけて見てください。

離着陸時には飲み物を飲ませる

飛行機が離陸や着陸をするときには高度の変化からくる気圧の関係で耳やお腹に不快感を感じることが多いです。
赤ちゃんや子供でも離着陸時には不快感や痛みを感じることもあるので、耳抜きするために水など離着陸の際に軽く飲ませるための飲み物を準備しておきましょう。

気圧の変化から来る耳への影響等については以下の記事をご覧ください。
赤ちゃんを飛行機に乗せても大丈夫?どんなリスク・悪影響がある?

お気に入りや初めて出すおもちゃを用意しておく

お気に入りのおもちゃがあれば機嫌よく遊ぶ子には普段遊び慣れたお気に入りのおもちゃを、初めて見るおもちゃに興味を惹かれる子には初だしのおもちゃを用意しておきましょう。

少しの時間稼ぎにしかならない場合もありますが、ここぞというときにおもちゃを出して少しでもおもちゃに夢中になって遊んでくれると助かります。

他にも機内に持って行ったいい持ち物などは以下の記事にまとめてあります。
赤ちゃんと飛行機に乗るときの持ち物リストと機内・入国への持ち込みルール

機内で寝かせるようにスケジューリングする

ハワイや欧米路線など長距離路線の場合は、赤ちゃんが寝ている間に着くなんてことはないのであまり関係なかったりしますが、アジアや国内線などの比較的、近距離路線なら機内で寝かせてしまうのが手っ取り早い方法です。

いつものお昼寝時間に近い時間に飛んでいる便を選ぶようにして、空港では目一杯遊ばせて疲れさせ、機内に乗り込んで落ち着いたくらいに寝てくれれば機内では落ち着いて過ごすことができます。

昼便か?夜便か?

ハワイや欧米などへ行く長距離路線の場合、昼便にするか夜便にするかは迷いどころです。
夜にまとまって寝てくれるくらいの月齢になっていれば、夜便を選んで赤ちゃんをバシネットに寝かせて、こちらも寝ながら快適に過ごすなんてこともできるかもしれません。

ですが、万が一、環境が変わることで寝付きが悪くなるような繊細な赤ちゃんだった場合、赤ちゃんは眠たいのに眠れずにぐずりますし、周りは消灯して静かなので赤ちゃんが泣いてしまうと周りで寝ている他のお客さんにかける迷惑も大きくなりいたたまれなくなります。
到着する頃には、こちらも睡眠不足でふらふらです。

かといって昼便を選んだとしても10数時間かかるフライトの間、ずっと膝の上に抱っこだと動きたい盛りの月齢の赤ちゃんだともっとハイハイしたりとウロウロして遊びたいのに遊べない!とストレスがたまってぐずるかもしれません。

赤ちゃんの性格、月齢によっても変わってくるので、どっちがいいかというのはなかなか難しいです。

一応、簡単な選び方としては、

夜便がオススメ

バシネットの規格内で利用できる
比較的、夜はよく眠る子
ハワイ、グアムなどリゾート地路線(ビジネス客が少なく同じような子連れが多いので万が一、夜にぐずっても気が少し楽)

昼便がオススメ

夜便だとぐずるかもと不安がある
夜でも眠りが浅くぐずりがち
バシネットの規格外などで利用できない

バシネットを活用する

赤ちゃんの体重制限などの規格などもあり、必ず利用できるとは限らないバシネットですが、規格を満たして使えるならぜひバシネットは活用した方がいいです。

特に大人1人の場合は無料でもう1席増えるようなものなので、赤ちゃんが寝ていないときもお世話グッズなどの荷物入れにも使えます。

バシネットって何?どうやって予約するの?などバシネットについて詳しくは以下の記事をどうぞ。
航空会社別バシネットの有無、サイズ、赤ちゃんの体重などの規定まとめ

泣いてしまった場合は?

おうちにいる時と同じようにまずは基本的なポイントから確認していきましょう。

お腹が空いた、喉が渇いた

授乳してあげたり、ミルクをあげたり、水を飲ませたり、離乳食やおやつを食べさせてあげたり。

暑い、寒い

飛行機内は気温が22~26度、湿度が0~20%程度となっています。
重ね着しすぎて暑くて汗を掻いているようなら少し脱がせて調節してあげます。
寒いようならタオルケットなどをかけてあげてもいいでしょう。

おむつが気持ち悪い(おしっこでむれる、うんちで汚れてる)

おむつチェック!
最近の紙おむつは優秀なので多少のおしっこでは蒸れないですが、マメにチェックしてあげておむつ交換してあげましょう。

眠い、疲れた、ストレス

眠たいけどなかなか寝られず寝ぐずりしたり、慣れない環境でストレスを感じて疲れて泣いたり。
そんなときは抱っこひもで抱っこしてあげて最後方のギャレー近くのスペースでゆらゆらしてあげるのがオススメです。
最後方だから周りの目もそれほど痛くないですし、手が空いていればCAさんもあやしてくれたりしますよ。

赤ちゃん連れでの座席選びのコツは以下の記事に詳しいです。
赤ちゃんと飛行機に乗るときの座席の選び方、予約の仕方

睡眠薬で眠らせる?

日本ではあまり一般的ではないですが、アメリカでは飛行機や電車などの公共交通機関に乗る際に子供が騒がないように睡眠薬を飲ませることがあると聞いたことがあるかもしれません。

確かにそうなのですが、海外でも子供に睡眠薬を飲ませるようなことはなく、正確には鼻炎などのアレルギー症状や乗り物の酔い止めとして使われる抗ヒスタミン薬を使用している方が多いです。
抗ヒスタミン剤には副作用として眠たくなるというものがあり、この副作用を利用しているわけですね。

アメリカで一般的に使われている抗ヒスタミン剤は「ベナドリル」という薬で米国内のどのドラッグストアでも購入できるほど広まっている薬です。
日本では認可されていませんので、日本国内で買うことはできません。

成分としては日本国内で睡眠導入剤として売られているドリエルとほぼ同じです。
主成分はどちらも同じ「ジフェンヒドラミン」です。

しかしながら、ドリエルなどの睡眠導入剤や市販の抗ヒスタミン薬を赤ちゃんに与えるのは非常に危険なので絶対にしないでください。

ドリエルの用法用量を見ても15歳未満は服用しないでくださいと書いてあります。

最低でも医師に処方してもらって

どうしても睡眠薬で赤ちゃんを眠らせたい場合は必ずかかりつけの小児科の先生に事情を説明した上で赤ちゃん用に処方してもらいましょう。
医者によってはダイアップ座薬などの子供用の眠気を誘うような薬を処方してくれるかもしれません。
(※ダイアップ座薬は本来、子供の熱性けいれんを抑える薬ですが、副作用に眠気があります。)

ただし、公共交通機関に乗るという理由で赤ちゃんにこのような薬を飲ませることの是非は医師の間でも見解が分かれており、処方してくれるかどうかは医師によって違います。
医者によっては「子供を眠らせるような薬はないです。」と拒否されるケースもあります。

またもし医師が処方してくれたとしても、なんらかのアレルギー反応や重篤な副作用がでる可能性もゼロではないですし、逆に赤ちゃんが興奮して眠れずぐずるという可能性もあるので注意してください。

まとめ

以上、機内で赤ちゃん(子供)を泣かせない、ぐずらせないためのポイントでした。

できるだけ泣かせないようぐずらせないように万全の準備をしていったとしても子供のことですので、こちらの思い通りにはいかないこともあります。
周りの目も気になってイライラしてしまったりすることもあるかもしれませんが、あまりこっちがイライラしてしまうとその気持ちが赤ちゃんに伝わって余計に不安にさせてしまいますので、できるだけ落ち着いて対応してあげるようにしましょうね。

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